Basic Incomeのユーウツ…

まずはじめにハッキリ言っておきますが、きたるべき新しい知識社会の基盤は、

Basic Income(以下、BI)が創る!

と信じて疑わない鬼塚です。

…そう。愛すべき国フィンランドが諦めてしまった今となっても。

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鬼塚の定宿、北極圏の街・Saariselkä♪

 

おさらいベーシックインカム

  1. 国がすべての人に無条件で生活を営むのに必要最低限の現金を支給する社会保障制度
  2. 周期的に支給
  3. 世帯単位ではなく、個人単位に支給
  4. 現物やサービスではなく現金支給
  5. 収入調査などなく、すべての人に同額支給
  6. 働いていようと無職であろうと、無条件で支給

 うーむ、ますます新時代に相応しい。

 

我々が注目すべきは、2017年1月から2018年12月までの2年間、フィンランドにおいて行われたBIの試験運用。

政府が無作為に抽出された2,000人の失業者に対して、他に収入源があろうとも、積極的に就活していようとも、無条件に毎月560ユーロが支払われた。

日本円にして70,000円ちょいってとこですね。

…しかしひと月コレで生活するのは、やっぱキツい(汗)!

 

フィンランド社会保険庁Kelaが発表した2017年度(施行1年目)の調査結果によると、

  1. BI導入による、雇用状況の改善はみられなかった。
  2. 不安視されたBI導入による勤労意欲の低下はみられなかった。
  3. 幸福度の調査では、「健康状態」「ストレス」「就活」等の点で、BI受給者の幸福度に良い影響を及ぼしている。

Reference Source:

https://www.kela.fi/web/en/news-archive/-/asset_publisher/lN08GY2nIrZo/content/preliminary-results-of-the-basic-income-experiment-self-perceived-wellbeing-improved-during-the-first-year-no-effects-on-employment

 

結果としては、そう悪くはなさそうだし、2018年度(施行2年目)調査結果は来年2020年まで待たなければならない。

…にも関わらず、フィンランド政府は早々にBI制度打ち切りを決め、他の方法を用いて社会保障制度改革を行う方針とのこと。

ちょ、待てよ(汗)!

 

そこで、BIに替わる仕組みとして検討されているのが、「ユニバーサル・クレジット」や「負の所得税」という低所得層向けの制度。

BIは、財源や費用対効果(特に貧困格差)がモンダイらしいが、フィンランド政府はどう評価するのか?

その評価結果は、世界にどのような影響を及ぼすのか?

 

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雪のない期間、クロスカントリーの選手たちの体力維持・強化トレーニングとしてここフィンランドにおいて創造されたノルディックウォーキングが、「最もヘルシーなスポーツ」として世界中に拡まったことは、まさにイノベーション

スポーツと社会保障制度を同列に語るのはナンセンスかもしれないが、共にフィンランド発のノルディックウォーキングとBI。

 

やはり、きたるべき新しい知識社会の基盤は、

Basic Incomeが創る!

どこかに解決の糸口が、イノベーションの種があるはずだと信じて疑わない鬼塚であった。

 

Reference Source:

basicincome.org