格差社会を生き延びるための『真田丸』が完璧に身につくブログ【第一部:信繁青春編】


真田丸


言わずと知れた、2016年、第55作目のNHK大河ドラマです。
2016年1月10日(日)~12月18日(日)まで、全50回が放映されました。

鬼塚個人所感としては、もうコレを超える大河ドラマって有り得ないんじゃ?
…というのを、早、第二回『決断』を観ながら、そう想ったほどです。
その推論は、すべてを観終わった今、揺るぎないモノとなりました。

よって、愛すべき真田丸メモリアルの目的で、このブログを書くことにしました。

しかし、「書く」と言っても、いっこいっこ考察を綴っていくと、とんでもない時間と労力を要するのは間違いない。
なので、全ポスターとその回の名台詞を貼り付けていきます。
それらを眺めながら、「それぞれの真田丸」を楽しんでいただけたら、この上なくハッピーです。

それでは、おのおの抜かりなく。

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「今だって、愛と勇気の旗をかかげていいんだ。」

…って、最初は違和感ありまくりなキャッチコピーでした。

しかし、驚くべきことに、これもちゃんと回収されるのですが…
「それはまだもう少し先の話である」(有働アナ風に)笑

 


第一回「船出」

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真田昌幸「安心せぇ。この真田安房守がいるカぎり、武田が滅びることは決してない」
(場面変わって)
昌幸「武田は滅びるぞ」
真田信幸「え!」
昌幸「わしはこの城を捨てることにした」
信幸「はぁ?」
昌幸「ここにいても先は見えておる」
信幸「しかし、ここは天下に聞こえた名城と…」
昌幸「誰が言ったんだ」
信幸「・・・」

昌幸「源三郎、源次郎、よいか。これは我が真田家にとって未曽有の危機。一つ打つ手を誤れば真田は滅びる。この苦難を我ら一丸となってどんな事をしてでもこれを乗り切る。心しておけ」

武田勝頼「お前たちはわしに従う事はない。岩櫃へ向かえ。今宵限りにて武田の人質を免ずる。明日からは好きにせよ」
真田信繁「御屋形様!信玄公はもうこの世にはおられません!考え直しください。やはり岩櫃へ参りましょう。我らと共に」 

真田昌幸「捨てばちにならず、最後まで望みを捨てなかった者にのみ、道は開けまする」


 

第二回「決断」

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武田勝頼「今からそちらへ参ります。四郎を…たっぷり叱って下さりませ」

真田昌幸「御屋形様、わしに何を託された? わしに何を…わしに何を…。」

徳川家康「武田が滅びたはめでたい事じゃが、ちっとも嬉しゅうないのはなぜだ」

家康「勝頼は決して愚鈍な男ではなかった。なぜじゃ。信玄が偉大すぎたか。取り巻きがまぬけすぎたか。正信、何がいったい人を滅ぼすのか」「正信。これからどうなる? わしはどうすればよい?」
本多正信「それは殿がどうなされたいかによりまする」
家康「生き延びられればそれで十分じゃ。フッ…ハハハ!」

真田昌幸「武田は滅んだ。わしは己の不甲斐なさを責めるのみじゃ」
真田信幸「何をおっしゃいます。父上に非はございません」
昌幸「いやわしもそう思うんだ」
信幸「え」
真田信繁「私もそう思います」

昌幸「ここに二本のこよりがある。一方の端には朱が、もう一方の端には墨が塗ってある。赤が上杉、黒が北条。選べ」
信幸「そのように大事なことをくじで決めてもよいのですか」
信繁「兄上、大事な事だからくじで決めるんですよ」

ポスター、信幸の表情にご注目を。笑

昌幸「源三郎、源次郎、わしは決めたぞ。わしは決めたぞ息子たち!わしは決めたー!」

くじ、そして「決めた!」という台詞、これも伏線ですね。白眉のエピソード『第三十五回 犬伏』で見事に回収されます。
とにかくこの真田丸、もう伏線だらけすぎます!汗

 

 

第三回「策略」 

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こう「源三郎様は真田の嫡男。私などに構わず、どうぞお家の名に恥じぬよいお働き…ゲホゲホゲホ」

この時は、もう明日にでも命が潰えてしまいそうな、こう。…後々離縁させられるのですが、ナゼか超・健康になります。笑

真田昌幸「源三郎。人は皆、己の欲のために動くのじゃ」

矢沢頼綱「思えばおぬしの父親家督を継いで間もない信玄公に賭けた。そして真田の礎を築いたのじゃ。のるか反るかは当家の家風である!」

徳川家康「信長公はきれい好きなご性分。戦の名残は一切残さぬように。板塀についた血も洗い落とせ。刺さっている矢は全て抜いておけ。あっ。地面には新しい砂をまいておくように。あっ。馬糞は一つ残らず拾え!」

この物語の秀逸なトコロ。信繁であれ家康であれ誰もが最初っからスーパーマンだったわけでなく、自らの置かれた環境の変化や人との出逢いによって成長していく様を描いている点です。あんなに史上最小心者の家康、これまで見たこたない。笑
だからこそ、どの登場人物に対しても、愛を注げるんだろうなぁ。

 

第四回「挑戦」 

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「近頃かかとがカサカサなの~」
「それはね、潤いが足りてないのよ?」
「寂しさが募るとかかとが荒れるって言うわよ?」
「関係あるの?」
「あるのよ、それが!」

松、きり、梅の女子会会話。
しかし、なんとこんな意味なさげな会話までもが伏線とは…恐るべし。汗

 

第五回「窮地」

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語り「天正十年六月二日早朝。一代の風雲児、織田信長は本能寺において、四十九年の波乱の生涯を閉じた。武田家を滅ぼしてからわずか三ヶ月後の事である」

この辺りから「ナレ死」が流行し始めました。笑

真田昌幸「チッキショー!なんで死んでしまうかのぅ!信長めぇ!」
「わしの本心か…では、ハッキリ言おう…全くわからん!」

度肝抜かれた(汗)!

 

第六回「迷走」 

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真田昌幸朝令暮改の何が悪い?よりよい案が浮かんだのに、己の体面のために前の案に固執するとは愚か者のする事じゃ」

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室賀正武「黙れ小童!」

超・人気となったこの台詞。なんと驚くべきことにこれも『第四十九回 前夜』で回収されます。この顔が、また。笑

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まさか源三郎自身がこの台詞を言うこと(通称「小童返し」)になるとは…。驚きです。笑

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真田昌幸「大博打の始まりじゃーーーーーッ!」

 

第七回「奪回」

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とり「源次郎、この子、ちとうるさいわ」

"戦国のヤンキー"きり、ウザキャラ全開の頃です。

 

第八回「調略」 

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真田信伊「これだけは言っておく。わしのようにはなるな」

真田信繁「三十郎。俺はあの人たちが恐ろしい」

確かに、恐ろし、昌幸&信伊ブラザーズ!そして、気の毒なイケメン、春日信達

 

第九回「駆引」 

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出浦昌相「お前は、優しすぎる。もっと強くなれ」

出浦昌相「今は信濃は空だ。北条も上杉も徳川もおらぬ。そう仕向けたのは誰だ、おぬしだ。おぬしにはそれができた。その才覚と度胸があれば怖い者などおらぬ。真田昌幸、腹をくくれ!」

真田昌幸「従うのではない。利用するのじゃ。信濃、上野をこの真田が治める日まで。昌相!わしは腹くくったぞ!」
昌相「そうか。ならば、不肖、出浦昌相、今この時より真田安房守殿の家臣としてお仕え申す。よろしくお頼み申しまする」

室賀正武「誰にも従わず国衆だけで、信濃、上野を治める。相変わらずふざけた事を言いおって。
だが、実に面白い!おぬしの考えに初めて乗ってみるわ!」

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前半の脇役MVPは、スバリこのお方です!笑

「大事なのは人の命をできる限り損なわない事。そんな気が致します。源次郎様のお父上はそれを分かってらっしゃるのではないですか」

 

 

第十回「妙手」
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こう「人質ならば、私どこへでも行きます。ゲホッゲホッ」

直江兼続「上杉が今さら真田に加勢する事など、天地がひっくり返ってもありえぬこと!血迷うのもいい加減にせよ!」

上杉景勝ならば試してみようではないか。あの男に、真があるか否か。此度もだまされるなら、わしの器がそこまでだという事じゃ

真田信幸「わしは家康殿の隣にいる男が気になってしかたない。斬り殺されるかと思ったわ。わしはああいうやつが一番苦手じゃ!」

「ああいうやつ」が未来のお義父さまですよ(笑)

 

 

第十一回「祝言
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きり「あんた、嫁になったらいきなり強気になったわね」

本多正信「主はこう申しておりました。真田安房守の嫡男、信幸とか申しましたな。その者が真田家の新しい当主になったという知らせを聞きたい。できれば、室賀殿の口から」

真田信幸「祝言の席を血で汚すおつもりですか!」

室賀正武「お前とは生まれ育った場所も近く、同じような人生を歩んできた。幼い頃より、わしの前にはいつもおぬしがいた。だがわしは、人として、武士として、おぬしに劣ったと思った事は一度もない。ただの一度も」

真田信幸「室賀殿!御免!」

…そう、愛すべき室賀正武の血で汚れてしまうのです。泣

 

 

 第十二回「人質」

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語り「徳川の刺客となった室賀正武を、昌幸は返り討ちにした。これをもって真田は、信州小県を平定。それは、徳川との長い戦いの始まりでもあった」

真田昌幸「景勝はわしとは正反対の義に厚い男じゃ。源次郎も学ぶところも多かろう」

上杉景勝「助けを求めに来た時のおぬしの顔が忘れられなかった。あの時、おぬしは命を賭けていた。そして、その賭けに必ず勝ってみせるという自信にあふれていた。あれはそういう目じゃ。会いたかったぞ、源次郎」

景勝「上杉は義のない戦いはせぬ。むろん外から攻めてくればこれに立ち向かう。己の欲望のためだけに他国を侵略する事はない」

景勝「国づくりのおおもとは民が安心して暮らせるようにする事。民の心をつかまなくて何が国づくりじゃ」

景勝「存分に戦ってこい!そして戦が終わったら、必ずまた戻ってこい」

景勝「死にざまは生き方を映す鏡。己に恥じぬよう生きるのみじゃ」

景勝名台詞オンパレードの回です。こうみるとやはり、景勝は信繁の生き様に多大な影響を与えていますね。

 

 

第十三回「決戦」

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薫「ああもう嫌だ。何でこういう事になるのですか。沼田の城ぐらい徳川にでも北条にでも渡してしまえばよかったのですよ。戦に負けたら、沼田どころかどこもかしこも皆取られてしまうっていうのに」

梅「私はこの子のために戦いに行くの」
きり「あなた戦は嫌いなんじゃなかったの?」
梅「親となったら話は別よ」

真田信繁「六文というのは三途の川の渡し賃。悔いのないように、心おきなく戦えという事だ」

真田昌幸「負ける気がせん!」

「では、おのおの抜かりなく」

昌幸、数々の名台詞。後に、信幸・信繁兄弟が好んで使うのもまた、真田丸の醍醐味です。

 

【第二部:大阪編】に続く~☆

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